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七瀬レビュー 写真・文 塚原康徳

七瀬レビュー

無花果

   更新日:2010.06.19

DSCF2818.jpg先週の土曜日は社員総出で会社の周辺の草刈りをしました。その時事務所の裏に当たるお宅の庭にイチジクが植えてあるのを見つけ、草刈の手を休めひとしきりイチジク談義となりました。
今朝そこに行ってみると、青々とした若いイチジクが昨夜の雨に濡れて光り、梅雨時らしい眺めです。


ところで「青々」といえば、例のブログ(「なんとか漫画100」というタイトルが「大人がどうしたこうした」という名前に変わったようです)に、その作者の柄に似合わずファンタジックなエントリーがありました。虹の色についての話題です。
その中で気になったのは「青と藍のちがい」という言い回しでした。
自然観察を少しする人は日本古来の「色」については比較的敏感で、自然と身につく色名もあります。たとえば私の場合ちょっとだけですがバードウォッチングをしますので「青」という色について次のように考えています。


アオジとかアオバトという名前の鳥がいますが、実際には緑色です。ですから、昔は現在でいう緑色を「青」と表現したんだなと思いました。そうすると、「青葉」も「青竹」も「信号の青」も納得がいきます。
では現在でいう青(ブルー)はなんと呼んだのか。
日本にもきれいなブルーの鳥が何種類もいて、たとえばオオルリ、ルリビタキなどです。つまりブルーの代表格は「瑠璃」ですね。
なぜ、そしていつ頃から「青」の色調が変わってしまったのかは調べてみなければわかりませんが、このような例はほかの色にもあるかもしれません。ただ、考えてみると「青は藍より出でて藍より青し」という有名な一節で語られるのはブルーですよね、グリーンじゃない。いろいろな疑問点もあります。
日本の伝統色については意外とたくさんの本が売られており、一度それらを読んでみるのもよいでしょう。
なお大和ことばで表される色調はとても繊細なので、個人的にはパソコンの画面で見る事はお薦めいたしません。


私たちはインターネットを仕事としてはいますが、カタカナ言葉ばかりを発しているのではなく、結構しっとりとした話題も多いのです。
先のイチジクが食べごろになるのは、例年ですと9月ごろでしょうか。熟れて、ぽってりとワインカラーに染まった果実を見るのも楽しみです。