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「漫画100」改め、大人になれば 稲田英資

大人になれば

虹の色。

   更新日:2010.06.09

家族から「虹の色を教えてくれ」とメールが来た。

夕方の雨上がり、とてもきれいな虹が出てみんなで色を数えたけれど
あと一色が分からなかったらしい。

そう言われてもぼくも分からないのでネットで調べてみた。
(ネットって便利ですね)

ネットには「日本では一般的に七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)と言われる」と書いてあった。

最後の一色は藍だったんだ。
ぼくも家族もちょっとびっくりした。

ちなみにぼくの娘は藍という。
もう一人の娘は茜。
二人とも虹に入っているんだ。

なぜ日本では藍と青の二つを分けて考えているのかと考察すると、
日本人はとくに藍染めの文化が深いから、青と藍のちがいに敏感なのかな? とも思う。

でも、海外でも青と藍の違いをとらえている所もあっておもしろい。

ちなみにドイツでは五色(赤、黄、緑、青、菫。日本も昔は五色のときがあったそうです)、
スウェーデンでは六色(赤、黄、青、緑、桃、藍)だそうです。
ソ連は四色(橙、黄、緑、青)から七色まであるみたい。

更におもしろいのは、インドネシアなどでは両端を赤色が支えていて、
その間を黄、緑、青が走っていると捉えるみたいで(赤、黄、赤、緑、赤、青、赤)、
その地域に住む人々や文化が虹から見えてくる。

虹は光が雨粒に反射した連続性が産んだ景色だから、
正確には「その人に見える色が虹の色」というのが正しいのだろう。

ただ、「その人」には必ず育ってきた地域や生活や文化や時代があって、
それらの反映として日本では七色だったりドイツでは五色だったりするんだね。

ぼくはこういう「生活に根差して生まれ、引き継がれてきた文化」というものがとても好きで、
愛しいものだと思っていて、
色は特に顕著にそれぞれの国や地域の人々の
「何をもって美しいと思うか」という心のありようを感じ取れると思うのです。

だから、藍や茜という名前を自分の大切な子につけることができて、本当にうれしい。

虹の色を調べていてら、そんなことを思ったのでした。

ちなみに息子は文人といいます。
これはそのままずばり「本」ですね。