
1Q84日記 17
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真夏のような日曜の昼下がりに
ベッドの上で久しぶりに『1Q84』を開く。
もう残りは50ページもない。
本でいうと10分の1の厚さもない。
2人の主人公は、自分が本当に欲していたものに気づき、
それぞれが行うべきことを行う。
そうして物語は終焉する。
最後のページを読み終え、本を閉じたとき
なにか残像のようなものが残る。
残像というより、
誰かが座っていたソファのぬくもりのようなもの。
さっきまで確かにそこにいた証しのようなもの。
実在を証明する不在といえばいいのか。
不思議な本だ。
ぐいぐい読み進ませる物語の力にあふれているのに、
行き着いた先がとても規定しずらい。
ドーナツの空白を描くために
丁寧に、詳細にドーナツの輪のデッサンをしたかのようだ。
だが、実感として、この物語は終焉していないと思う。
『ねじまき鳥クロニクル』のように
時を開けてBOOK3が書かれるのではないか。
そんな気持ちを抱えながら
真夏のような日曜に本を閉じる。










