HubSpotを使ってアンケートを実施したい
HubSpotにはアンケート機能とフォーム機能があります。
HubSpotを活用して顧客から情報を集めたいとき、「フォーム」と「アンケート機能(フィードバック調査)」のどちらを使うべきか迷うことはありませんか?
実は、この二つは目的が異なり、適切に使い分けることでより効果的にマーケティングや顧客体験の向上につなげることができます。
HubSpotのアンケート機能とフォーム機能の違い
アンケートとフォームは機能や用途が少し異なります。下記のように用途を整理すると良いでしょう。
- フォーム機能:顧客の属性情報を収集する
- アンケート機能:顧客の満足度や意見収集をする
アンケートの用途別の推奨ツール
目的・用途 | 推奨ツール |
マーケティング活動のために、コンタクトの属性情報(役職、業種、検討段階など)を集めたい場合 |
HubSpot フォーム機能 |
営業先の情報を詳しく集めたい場合(売上規模、予算決定月、決算月など) |
HubSpot フォーム機能 |
顧客の商品やサービスの満足度を知り、事業の改善に繋げたい場合 |
HubSpot アンケート機能 |
ブログ記事やセミナー内容の評価や満足度を知り、改善に繋げたい場合 |
HubSpot アンケート機能 |
営業担当者やサポート担当者の評価や満足度を知りたい場合 |
HubSpot アンケート機能 |
アンケートの機能とくらべ、フォーム機能にはレイアウトに制限があります。また、集計には工夫が必要です。
HubSpotのフォーム機能の特長
リード獲得や属性情報の収集に最適
フォームは、見込み顧客や新規顧客から「属性情報」や「関心情報」を収集するための機能です。入力された情報はHubSpot CRMに自動的に蓄積され、営業やマーケティング活動に活用できます。
代表的な活用例
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問い合わせフォーム:製品やサービスについて質問してきた顧客情報を収集
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資料ダウンロードフォーム:ホワイトペーパーや事例集のダウンロード時に見込み顧客情報を取得
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イベント申込フォーム:セミナーや展示会参加者のリストを作成
営業リストの拡充やターゲティング精度の向上を目的とする場合は、フォームの利用が最適です。
HubSpotのアンケート機能(フィードバック調査)の特長
顧客満足度や意見収集に特化
アンケート機能は既存顧客からの「声」を収集するために設計されています。顧客体験やサービスの質を改善するために役立つ調査テンプレートが揃っており、簡単に実施できるのが特徴です。
代表的な活用例
- サポート対応後の満足度調査(CSAT)
- 製品やサービスの推奨度を測るNPS調査
- 定期的な顧客アンケートで改善点を把握
アンケート機能を活用することで、顧客がどのようにサービスを評価しているかを把握し、改善につなげることが可能になります。
HubSpotのアンケート機能を導入すると、主には下記のようなことができるようになります。
- アンケートをメールとして送信し、ページ遷移をしなくてもメールからすぐに回答してもらえる(離脱率を下げることができる)
- 感覚的に回答しやすいレイアウトが用意されている
- 集計結果を円グラフ、棒グラフなどの視覚的に確認しやすいレポートで表示できる
- CRM(顧客関係管理)と連携がされており、回答内容が顧客情報に紐づいて蓄積される(顧客の絞り込みや、状況把握がしやすい)
アンケート機能の導入が難しい場合
HubSpotのアンケート機能の利用には、Service Hubの契約が必要です。導入が難しい場合は、他のアンケートツールを検討しても良いでしょう。
満足度調査などの集計を行いたい場合は、HubSpotフォームを利用いただくよりも外部のアンケートツールを利用いただいた方が有効な場合もあります。
ただし、外部のアンケートツールで取得した情報をHubSpotに連携し、今後の情報発信に活かしたい場合は、アンケート結果をCRMに入力するフローも検討しておきましょう。
アンケート実施の目的と、情報獲得後にどのような活動に繋げるかに合わせ、ツールやアンケート方法を検討ください。