ドメイン別に編集権限を制御したい
ドメイン(サブドメイン)ごとに「そのドメインで編集・公開できる」チームを限定できます。
Content Hub Enterpriseを導入すると、サブドメインを使って複数のコンテンツを運用することが可能です。
例えば、部署ごとに別々のドメインでウェブサイトやコンテンツを運用している場合、以下のように編集・公開を制御することが可能です。
- A部署用のドメイン(例: a.example.com)はA部署チームのみが編集・公開する
- B部署用のドメイン(例: b.example.com)はB部署チームのみが編集・公開する
併せて、ページやブログ記事自体をチームに割り当て(パーティショニング)することで、他部署のコンテンツを「見えない/編集できない」状態にできます。
ブログも記事単位でチーム割り当てが可能であり、必要に応じて公開時の「承認フロー」も付けられます。
手順
①チーム設計
チームの設定は、設定画面の[ユーザーとチーム]>[チーム]タブから[チームを作成]ボタンをクリックすることで作成できます。
- A部署用チーム、B部署用チームを作成し、各部署のユーザーをそれぞれのチームに所属させます。
- 管理担当(全体を見たい担当者)のみスーパー管理者にします(スーパー管理者は全て閲覧・編集可能です)。
▽参考ナレッジ記事
チームの作成と管理
②ドメイン(サブドメイン)単位の制御
A部署用ドメイン(例: a.example.com)にはA部署チームのみ、B部署用ドメイン(例: b.example.com)にはB部署チームのみが編集・公開できるようにドメインごとに制限します。- [設定]>[コンテンツ]>[ドメイン&URL]>[ドメイン]タブ
- プライマリードメイン/セカンダリードメインに表示されている対象ドメインの
[アクション]>[チーム割り当て]>[編集できるチームを選択]で該当チームに限定し保存します。
▽参考ナレッジ記事
チームにドメイン公開権限を割り当てる
③既存コンテンツのパーティショニング(編集できるページを部署別に分離する)
ウェブサイトページ/ランディングページ/ブログ記事を、それぞれ対応する部署チームに割り当てます。- ウェブサイトページなどの一覧画面から複数選択して[アクセス権を管理]>[ユーザーとチームを割り当て]でチームを割り当てます。
▽参考ナレッジ記事
HubSpotアセットへのアクセスを制限する
④ユーザー権限(作成・編集・公開・承認)
- 編集者(A部署/B部署の担当者)
- ウェブサイトページ/ランディングページ/ブログの「表示」「編集」(必要に応じて「公開」)を付与。
- ドメイン設定権限は不要(ドメインをまたいだ編集・公開を避けるため)
- 承認者(部署の責任者など)
- 「ウェブサイトページを承認」「ランディングページを承認」「ブログ記事を承認」を付与し、公開前に承認フローを要求。
▽参考ナレッジ記事
HubSpotユーザー権限ガイド
運用の流れ(例)
- A部署のユーザーは「Aドメイン」かつ「A部署に割り当て済み」のページ/ブログのみが一覧に表示され、編集・公開が可能。
- B部署のユーザーにはA部署のページ/ブログは表示されず、編集も不可。
- 誤公開防止には、各ツールの「承認」権限を使い、公開前に承認者レビューを必須化。
注意点と対策
- 既存ページが「全員が使用可能」になっている
- 対策:一括で「アクセス権を管理」から各部署チームに割り当て直してください。
- スーパー管理者が多すぎる
- 対策:本当に必要な管理者のみに限定するのが好ましいです。スーパー管理者は全てのコンテンツを閲覧・編集できます。
- サブドメイン単位の制御
- ドメイン制御はサブドメインごとです(例: www.example.com と blog.example.com は別管理)。必要に応じてそれぞれにチームを割り当ててください。