湯川酒造店は中山道木曽路藪原宿で、江戸時代初期に創業された造り酒屋です。現在は長女の尚子社長が家業をついで16代目となり、夫の慎一さんが杜氏を務めています。そして新たに世に出した銘柄「十六代九郎右衛門」が、2023年にロンドンで開催された世界最大規模のワイン品評会「IWC2023」でチャンピオン・サケを受賞しました。
このことをきっかけに、改めて湯川酒造店のブランディングを明確なものとして確立させ、それを卸・酒販店などとも共有しながら広めていくためにWebサイトの再構築とLINE連携による取引先とのコミュニケーションメディアを立ち上げました。
ヒアリングは、単にクライアント側の要望を聞くのではなく、中山道木曽路と切っても切れない湯川酒造店の価値を改めて双方で確認しながら行いました。そのうえで、今後目指す方向性も含めたブランドを改めて言葉として再構築していきました。
サイト構造、コピーライティング、デザインを、このヒアリングで確認された方向性に沿わせる形でプロジェクトを進めました。
商品の詳細情報のすべてをWebサイトで表現すればいいとは限りません。メーカーとしてサイトで発信するべき情報と、酒販店から消費者に伝えたほうがよい情報のメリハリを付け、酒販店へはLINEを通じて的確に情報を渡していく仕組みを目指しました。
湯川酒造店を通じて酒販店の要望も把握しながら設計し、同じプラットフォームで注文の受付もできるように業務の効率化も視野に入れながら打ち合わせを重ねました。