中小企業の求人倍率が9.91倍と非常に厳しい状況です。
毎日新聞の記事では、中小企業が学生とつながるための施策について紹介されています。
『「逆会社訪問」で中小、熱意PR 人事担当「海外でも出向く」 「売り手市場」採用選考解禁』来春卒業予定の大学生らの就職活動で、経団連加盟企業の採用選考活動が1日、解禁された。人手不足で学生優位の「売り手市場」が続くが、給与や福利厚生など待遇改善で優秀な学生を呼び込む大企業に対して、人材獲得で苦戦を強いられているのが中小企業。知名度や資金力では大企業にかなわないため、まずは学生に目を向けてもらおうと、会社の採用担当者が学生宅を訪れる「逆会社訪問」などを実施し、アイデア勝負で学生確保を目指す会社もある。
(毎日新聞2018年6月2日 大阪朝刊)
新聞記事では「アイデア勝負」と綴られていますが、これにはやや語弊があります。
採用活動や選考フローそのものをブランディングしていく取り組み(いわゆる「●●採用」)のオーソリティはおそらく元・三幸製菓の杉浦二郎さん(現モザイクワーク代表)ですが、杉浦さんも「地方の中小企業こそが採用をイノベーションしなくてはならない」と持論を持たれています。
(杉浦さんにはSBW講座に講師としておいでいただきました)
SBW2017講座 第2回『大手メディアに依存しないインターネットを使った採用活動』開催レポート
杉浦二郎さんの採用事例
〇志望動機も自己PRもなく、10秒で入力が完結する「日本一短いES」
〇志望学生と社員が、おたがいの24時間を共にする選考コース「48時間」
〇連絡先と入社希望日を入力すれば内定が出る「即、採用コース」
杉浦さんのコンセプトは単純なアイデア勝負ではなく、「採用活動において、分母となる応募者数と、分子になる採用人数の差を極限まで近づけていくこと」です。
そのために何をしなくてならないのか。
逆に、今の活動で不要なものは何か。
リクナビやマイナビが構築したビジネスモデルに漠然と乗るのではなく、自社にとって必要な採用活動とは何かを一から検討し直す作業の結果として、独自な「●●採用」が生まれる。
独自な「●●採用」の試行錯誤の中で、自社ならではの「採用力」を成長させていく―と考えるべきでしょう。
それはアイデア勝負とは一線を画しているはずです。
大手企業には知名度で適わない中小企業だからこそ、知名度だけではなく、自社ならではの「採用力」を身につけて独自に戦う。
「どんな採用サイトを作るか?」はその延長線上にあると私たちも考えています。
人手不足が慢性化する状況において、地方の中小企業は「採用力」の育成について今後本気で取り組むか否かが問われてきます。
短期的にすぐ成果が出ることではありませんが、人材確保が重要な企業は全社的に取り組む経営課題ですし、私たちもWeb活用の面からお役に立ちたいと考えています。
「まずは相談したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。