仕事をしていたら「ホームページを作りたいのですが…」と飲食店さんから会社にお電話。
- Webサイトを持ったことがない
- ECで販売もやりたい
- 市の補助金を使いたい
もう少しお聞きすると
- EC用の冷凍やレトルト商品はまだない
- お店を紹介しての来店誘因も捨てがたい
- 補助金申請の締切は2週間後
- サイト公開の締切は12月
- 補助金の上限は百万円強
具体的になってきました。
商材がなくて、締切と予算もタイト。サイトの経験もない。
でも困ってらっしゃる
内容的にちょっと自社では受けづらい。
でも、困っている方をそのまま放置するはWebに関わる人間としてやりたくない。
そこで、ほんの少しだけ提案しました。
飲食店さんとの電話のやりとり
ぼく「JBNは『長野市 ホームページ 制作』で検索された感じでしょうか」
お客「そう、正にそのままです。検索結果の数社を電話しています」
ぼく「ありがとうございます。Webに慣れていない方は地元の制作会社を探されるのが正解だと思います」
お客「そうなんですか」
ぼく「只でさえ慣れていないのに、会えないままでサイトを作るのはハードルが高いと思います」
お客「そうですね。私もそう思って『長野市』を入れて検索しました」
ぼく「いいですね。正解だと思います。それで、制作会社にはそれぞれ得意領域がありまして」
お客「そうなんですね」
ぼく「はい。観光サイトが得意だったり、ECサイトが得意だったり」
お客「なるほど」
ぼく「JBNは事前に沢山話し合って、戦略を立てて、Web活用まで支援するのが得意なんです」
お客「あ、そうなんですね」
ぼく「そうなんです。だから、制作に4〜6ヶ月かけたりします。最初のヒアリングや計画策定で1ヶ月かかったりするので」
お客「ああ。なるほど…」
ぼく「だから、うちの会社は製造業やBtoB企業のWebサイト制作がけっこう多いんです」
お客「そうなってるんですねえ」
ぼく「はい。そんな風に制作会社は得意ジャンルがそれぞれあって。だから、サイトを作りたい方は自分にぴったりな会社を探すことが大切なんです」
お客「よく分かります」
ぼく「そうすると、今やられている『長野市 ホームページ 制作』の検索だと的が広すぎるんですね」
お客「というと?」
ぼく「例えばですね、『長野市 飲食店 ホームページ 制作』で検索してみてください。ぼくもやります」
お客(検索している様子)
ぼく「該当する制作会社がいくつか出ましたね」
お客「ああ、本当だ!」
ぼく「これが、飲食店のサイトを得意とするかもしれない制作会社になります」
お客「はい」
ぼく「それで、次にやるのは、制作会社の実績ページに載っているこれまでの飲食店実績を見てください」
お客「実績?ああ、これか」
ぼく「それを見ると、どういう飲食店をやっているのか。どんなサイトを作ってくれるかの見当が少しつくじゃないですか」
お客「そうですね!確かに!」
ぼく「その実績を見ながら、制作会社にあたりをつけて、電話していくのがいいと思います」
お客「なるほどー」
ぼく「飲食店サイトを得意とする制作会社は、コロナでの補助金申請にも慣れてるかもしれないので、その点でも選ぶ理由になると思います。申請締切がタイトなので、ポイントかもです」
お客「それは本当にそうですね!」
ぼく「どうです?ちょっとやれそうな感じがしてきましたか?」
お客「いや、もう本当に助かりました。これでやってみます」
ぼく「よかったです。がんばってくださいー」
電話は以上です。最初の不安そうな声が、最後には少し元気になっていてよかった。
制作会社探しの大変さを何とかしてあげたい
久しぶりの お電話相談シリーズ でした。
コロナ禍で困っている飲食店さんに、サイト制作などの補助金を出すのはとても良いことだと思っています。お電話の方だって「やらないより、やってみよう」という気持ちで動いてくださっているのがとても伝わってきました。だからこそ、お応えするわけで。
ただ、行政にお願いしたいのは、飲食店さんにサイト制作の補助金を案内して終わりにするのではなく、「この地区で飲食店サイトを作ってくれそうな制作会社」も案内してあげてほしいと思います。
日常的にWeb活用している飲食店さんは困らないと思いますが、Webに疎遠なお店こそ困っているわけで。
彼らにとって、「制作会社探し」がすでに負荷になると思います。そこで時間や労力も使うのはもったいないし、やっぱり大変です。サイトを作る前から消耗してしまう。
制作会社リストと補助金をセットで案内してもらえるといいのに
飲食店サイトを受けてもいい複数の制作会社に事前に声をかけて、せめてリストを渡してくれれば、マッチングが進むと思いました。
そういうことが行政的にNGか否かは知識がないので不明なのですが、制作会社リストを補助金とセットで案内してくれると飲食店さんも気持ちが楽なのに…と思います。
コロナ禍でWeb活用のニーズが高まり、多くの制作会社は「役に立ちたい」「貢献したい」と考えていると思います。ぼくもそうです。
ただ、制作会社が役に立てる部分はそれぞれ違っています。お役にたてない部分で、ご相談をいただくと本当に申し訳ない気持ちになります。日常的にWebに疎遠な方が困っていられると特に。だから、「せめて何かしらの解決を」とお電話で色々お聞きして提示するのですが。やっぱりそこは解決したい。
Webサイトを制作するには、また、ちゃんと成果を出すには、「制作会社のマッチングが大切」「ジャンル別に制作会社の得意分野がある」と行政の方々にも覚えてもらえるといいなあ…と思ったお電話でした。
よい制作会社さんと出会えていますように。
Webサイトは目的ではなく手段
Webサイト制作は目的ではなく手段です。
皆さんの課題解決に貢献してこそのWebサイトです。
課題解決の手段はそれぞれですし、会社の状況や条件によっても異なります。
フィットする制作会社と出会うまでぜひ諦めないでください。
#お電話相談シリーズ 01 「初級編」
「採用のために初めてサイトを作りたいのですが…」と不安そうな声で工務店さんから電話がかかってきた編です。
自社にフィットするWeb制作会社を電話で探すための4つのポイント(初級編)
#お電話相談シリーズ 02 「特殊編」
「おたくでホームページ作るといくら!」と大阪弁のお爺さんから元気な電話がかかってきた編です。
自社にフィットするWeb制作会社を電話で探すための4つのポイント(特殊編)
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