自社にフィットするWeb制作会社を電話で探すための4つのポイント(初級編)

仕事をしていたら「ホームページを作りたいのですが…」とちょっと不安気な声の女性からお電話をいただきました。

最近、お電話でのお問い合わせが増えています。
メールではなくお電話でご相談いただく企業さまは「今すぐ作りたい企業」か「Webサイトにこれまで縁遠い企業」のどちらかのケースが多いです。またはその両方。

今日お電話いただいた長野市の工事業の企業様も両方のケースでした。

耳を傾けていると「ホームページを持っていないので、お見積もりがほしいのですが…」とのご相談。
制作会社あるあるですが、「どんな目的でWebサイトを必要とされていますか?」の質問から始まります。

以下、電話でのやり取りを再録します。

内容は下記の4項目になっています。

  1. お客様の課題を聞く
  2. JBNの作り方をご説明する
  3. 制作会社の調べ方のコツをご説明する
  4. JBNも売り込む

ホームページの見積もりをほしいとのお客様とのやり取り

01 お客様の課題を聞く

ぼく「どんな目的でWebサイトを必要とされていますか?」

女性「求人をかけているのですが、やっぱりホームページがないと…ということになりまして」

ぼく「うんうん」

女性「ハローワークで弊社の募集を見た人は「どんな会社だろう?」って調べると思うんです」

ぼく「その通りですね」

女性「それで、ホームページの見積もりがいただけないかとお電話しました」

ぼく「ありがとうございます。そうすると目的は求人活動への貢献で、制作は採用サイトという感じですかね」

女性「あ、でも、長野市の方で水道を修理しなきゃみたいなときにも調べて電話かけてきてもらえれば嬉しいとも思ってまして」

ぼく「うんうん。コーポレートサイトもないと調べられないですもんね」

女性「はい。でも、やっぱりまずは求人のためというのがあります」

ぼく「そうすると、優先順位で一番が求人のためで、二番が地元の方からの引き合い獲得という感じですね」

女性「はい」

ぼく「弊社ですとたぶん制作で150〜200万円くらいになるかと思います。それと、サイト公開後の運用で年間50万円くらいからのパッケージになってしまうんです」

女性「あっ…(高い…)」

ぼく「いま、「あっ」て仰いましたね?笑」

女性「はい。笑」

02 JBNの作り方をご説明する

ぼく「なぜ高いのか?のご説明をちょっとさせていただいてもよいでしょうか」

女性「は、はい」

ぼく「ぼくたちはお客様の成果に貢献するWebサイトをご提供したいと思っています」

女性「ああ、はい」

ぼく「御社と同じように採用課題を解決したい企業様からのご相談はこの数年でとても増えています」

女性「ああー(納得)」

ぼく「でも、ぼくの私見になりますが、採用で成果を出すのは年々厳しい状況になっていると思います。例えば採用サイトを作ったとして、それだけで成果が出るというのはほとんど期待できません」

女性「そうなんですか!」

ぼく「はい。Webサイトはもちろん重要ですが、それと同じくらいWebの外の活動も重要になっています。例えば社員さん全員で周りの良さそうな人に声をかけてみるとか、地元求人誌に継続的に広告を出してみるとか、SNSを始めるとか、Web広告を打つとか、ちょっと高いけどマイナビに初チャレンジしてみるとか」

女性「ああー」

ぼく「そういったWebの外の活動が充実して、初めてWebサイトが受け皿として機能できるという仕組みになります」

女性「はい」

ぼく「それでも初年度は目覚しい成果が出るとは限りません。でも、一年、二年、三年と継続していくことで、その会社の勝ちパターンが見えてくると思っています」

女性「そうですね」

ぼく「ですので、ぼくたちはオーダー通りの採用サイトを作って、納めて、さようならという作り方をしていなくて。その会社はどんな求人活動をしていて、将来的にどんな求人活動なら実現可能で、どんな人に、どんなコンテンツを伝えたら入社してくれそうで、どうやったらその人にWebサイトの存在を届けられるだろうか…ということをJBNとお客様の二人三脚で調べて・考えて・作って・試してというやり方をしています」

女性「はい」

ぼく「そうすると、先ほど申し上げたような金額にどうしてもなってしまうんです」

女性「そうですよね。よくわかりました」

03 制作会社の調べ方のコツをご説明する

ぼく「今の話を聞いただけだと、せっかくお電話いただいたのに「高くてダメだった」という結論になっちゃいそうで、それは嫌なんです」

女性「えっと、どういうことでしょう?」

ぼく「たぶん、お電話いただいたのはネットで検索してJBNを見つけてくださったからですよね。どんなキーワードで調べられました?」

女性「同じ長野市内の制作会社さんがいいと思って、「長野市 ホームページ」で調べて、JBNさんのホームページを見ていいなあと思ってお電話しました」

ぼく「ありがとうございます。「同じ市内の制作会社がいい」という視点はとてもいいと思います」

女性「そうなんですか」

ぼく「初めてWebサイトを作るということは慣れていないことが多いと思うので、実際に会って打ち合わせしやすい近くの会社を探されることをおすすめします」

女性「わかりました」

ぼく「それで、たぶんこの電話を切ったらまた他の制作会社さんにお電話されるじゃないですか」

女性「はい。笑」

ぼく「そのときに、さっきみたいに「見積もりがほしい」という切り出し方だとあまり成果が出ないと思います」

女性「?」

ぼく「『どんな目的で』ということから伝えた方が制作会社はいろんなことをお伝えしやすいと思います」

女性「ああ、なるほど」

ぼく「それで、ご予算もたぶん限られているじゃないですか」

女性「はい。笑」

ぼく「そうすると、本当に採用サイトを作ることが予算の最大活用なのだろうか、という選択肢も踏まえて制作会社に相談した方がいいと思います」

女性「どういうことですか?」

ぼく「例えば、御社の目的は『求人で成果を出したい』であって、『採用サイトを作る』は目的じゃないですよね。採用サイトは手段であって」

女性「ああ!はい!」

ぼく「例えば予算が100万円だとして、予算を全部採用サイトに配分してしまうのは正しいのだろうかという視点も生まれるわけです。もしかしたら他の手段もあるかもしれません。求人専用のパッケージサイトもありますし」

女性「うんうん」

ぼく「でも、ぼくたちは制作会社なので、「見積もりをください」からお問い合わせをいただくと、Webサイトの制作を念頭に考えざるをえなくなります」

女性「なるほど」

ぼく「ですから、お電話を再開する際は【求人が課題なのだけど、何かよいご提案はありますか。予算は000くらいです】みたいな相談をされた方がいいと思います。その相談内容にフィットする会社が見つかるかもしれないですし」

女性「ああ。本当にそうですね」

ぼく「もうひとつ、コツをお話してよいですか?」

女性「はい。笑」

ぼく「これから再開される電話でいきなりフィットする制作会社を見つけるのはたぶん非常に困難だと思います。10件電話しても全部予算が合わなかったみたいな結果にもなるかもしれません」

女性「は、はい…」

ぼく「ですので、電話の目的設定を変えることをおすすめします」

女性「どういうことでしょうか…」

ぼく「たぶん、今はWebサイトの制作予算を把握するために電話されてますよね」

女性「はい」

ぼく「だけど、10件電話してもどこも予算が合わなかった…みたいになると途中から心が折れてきちゃいます。次の電話をするのが気が重いみたいな」

女性「うんうん」

ぼく「だから、この一連の電話は『長野市の制作会社の制作方針を調査する』ためにやるんだと目的設定を変えた方がいいと思います。それだったら、10件電話してどこも合わなかったとしても、「10社の制作会社の情報を把握した」という成果が残ります」

女性「そうですね!」

ぼく「それをA4一枚でもいいのでドキュメントにちゃんとまとめて、『長野市の制作会社を調べたら各社こんな感じでしたが、どうしましょうか』と御社の決定権者の方と話し合う材料作りに活かした方がいいです」

女性「実は私もそう思ってたんです!」

ぼく「ですよねー。決めなきゃと思って電話しても、まず電話だけで決められるのはほぼ無理だとぼくは思います。そうではなくて、調べた上で社内で話し合うという次のステップを用意して動くことをおすすめします」

女性「本当にそう思います!」

ぼく「ぜひぜひ」

04 JBNも売り込む

女性「こんなに長い時間、丁寧に説明してもらって本当にすみません…」

ぼく「とんでもないです。こちらの隠れた目的を言ってもいいですか?」

女性「はい。笑」

ぼく「例えば、今回のWebサイト制作はたぶん他社さんになると思うんです」

女性「はい…」

ぼく「でも、半年後とか一年後とかにお客様が「ホームページをリニューアルしたいんだけど、どこかいい会社知らない?」と相談されることもあるかもしれないじゃないですか」

女性「はい。笑」

ぼく「そのときこそ、「とても親身になってくれる会社があるよ。JBNって会社」と言っていただければ…という隠れた目的があります。それを聞いたら、その人は「長野市 ホームページ」なんて検索しないで、JBNで検索してそのまま問い合わせしてくださるじゃないですか」

女性「そうですね。笑」

ぼく「これって、さっきの求人活動とも同じ話で、Webサイトの外の活動が充実すればするほと、受け皿としてWebサイトが機能するということなんです」

女性「本当に。両方大事ですね」

ぼく「そう。おっしゃる通り。両方大事なんです」

女性「とてもよく分かりました。今日は本当にありがとうございました」

ぼく「こちらこそです。がんばってください」

おわりに

電話の再録は以上です。

Webサイトのリニューアルなどで制作会社を探される企業様、特にあまり慣れていない企業の担当者様に何かしらの参考になれば嬉しいです。

自社にフィットするWeb制作会社を電話で探すためのポイント(初級編)

  1. 見積もりから相談するのではなく、目的から相談する
  2. 電話で決められると思わない
  3. 最初は「決めるため」ではなく、「把握するため」を目的にする
  4. 把握したら、資料にまとめて社内で改めて協議する

Webサイト制作は目的ではなく手段です。
皆さんの課題解決に貢献してこそのWebサイトです。

課題解決の手段はそれぞれですし、会社の状況や条件によっても異なります。
フィットする制作会社と出会うまでぜひ諦めないでください。

 

 

執筆者

稲田 英資

稲田 英資

セミナー・講座で学ぶ「成果」のためのWeb戦略プログラム『SBW』の企画・運営を担当。また、「経営課題としての採用活動」をテーマに取り組み、採用面でのインターネット活用を学び、提案・講座に活かしています。

過去の講師歴
●SBW 『大手採用メディアに依存しない採用サイトのつくり方Vol.1、Vol.2』
●出前講座 『大手メディアに依存しないインターネットを使った採用活動』(福祉団体主催の長野県福祉人材確保・定着支援セミナー)

個人的な活動
長野市ライブハウス『ネオンホール』Webサイトへの連載
『大人になれば』
「働くって何だろう?」をテーマにいろいろ考えたり、話を聞きにいったりするWebマガジン
『働くって何だろう研究所』

関連記事