元・メルカリのSearch Engineering Director で、現・SmartNewsのTechnical PMである森山大朗さんがマネジメントについてツイートされていたのですが、あまりにも膝を打つものばかりだったので、全て引用させていただきます。
メルカリでマネージャーになった時、上司の伊豫健夫(現メルペイCPO)からメルカリのマネジメント文化について念押しされたのが「マネージャーは部下がパフォーマンスを最大化できるようにする雑用係」という思想。実際、彼は飲み会のお店は常に自分で予約していて、その人柄に感動した記憶がある。
— tairo |🦄メルカリ→SmartNews | ユニコーン人材の転職術 (@tairo) May 6, 2020
管理職は役割。上司だからといって人間的に偉いわけじゃないんだから、奢らず、部下に忖度を求めない。逆に部下から自分へのダメ出しを受け入れて常に自省する。そういう在り方が好きでした。今は組織がデカいから違うかもしれないですが、この思想を受け継いでるマネージャーたちはまだいるはず。
— tairo |🦄メルカリ→SmartNews | ユニコーン人材の転職術 (@tairo) May 6, 2020
もう一つ印象的だったのが「優秀なメンバーだらけのチームマネジメントと、そうでないチームのマネジメントは考え方が全然違うよね」という台詞。優秀なメンバーを最大限に活かす考え方は「サーヴァントリーダーシップ」と言って、メンバーに奉仕することで優らのポテンシャルを最大限に引き出す。
— tairo |🦄メルカリ→SmartNews | ユニコーン人材の転職術 (@tairo) May 6, 2020
ちなみにマネージャーは別に「良い人」になる必要はなくて、成果を出すという目的に対して理に叶っていたのが、当時の組織や人材の特性に沿ったマネジメントスタイルとしての「支援/奉仕型」だったというだけ。「道を舗装しさえすれば、勝手に自走する人材」ばかりを採用できている事が大前提。
— tairo |🦄メルカリ→SmartNews | ユニコーン人材の転職術 (@tairo) May 6, 2020
僕が働いているSmartNewsは、エンジニア部門を見てる限りこの「マネージャーの役割はメンバーの成果を最大化するための雑用係」という思想にかなり近い気がする。エンジニアの技術力がめちゃくちゃ高いので、変に邪魔しないで面倒くさい事を肩代わりすることが貢献になる。僕の役割は概念化と推進係。
— tairo |🦄メルカリ→SmartNews | ユニコーン人材の転職術 (@tairo) May 7, 2020
引用は以上です。
特に響いたのはこの2つ。
- マネージャーは部下がパフォーマンスを最大化できるようにする雑用係
- 「サーヴァントリーダーシップ」メンバーに奉仕することで優らのポテンシャルを最大限に引き出す
「サーヴァントリーダーシップ」は「道を舗装しさえすれば、勝手に自走する人材」ばかりを採用できている事が大前提。
とちゃんと書いてあるのがすごく肝だと思いました。
ここを見ずに手法だけ真似してもたぶん失敗してしまうのでしょう。
一番最初に書いてある、上司の伊豫健夫氏(現メルペイCPO)の思想と、思想を現実化できる「組織作り」の両輪がきちんと機能していることが肝要ということがわかります。
ぼくは鶴見俊輔のこの言葉を思い出しました。
私が戦争中に悟ったのは、人の思想を信念だけとして見ない、態度を含めて思想を信念と態度の複合として見る、ということなんです。「戦時から考える」
— 鶴見俊輔bot (@shunsuke_bot) May 6, 2020
鶴見俊輔の言葉を浮かばせつつ、上司の伊豫健夫さん(現メルペイCPO)で描かれている信念と態度の複合(思想)を振り返るととてもしっくりきます。すごいなあ。
>「マネージャーは部下がパフォーマンスを最大化できるようにする雑用係」という思想
>実際、彼は飲み会のお店は常に自分で予約していて、その人柄に感動した記憶がある
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