新型コロナの影響で、メールを活用した営業活動が増えています。
HubSpotのレポートによると、「2020年1~3月期(Q1)」と「2020年4~6月期(Q2)」の比較では、日本のメール送信率は149%増と増加率は世界最大だったそうです。
Q1と比較しQ2の企業ウェブサイトへのアクセスは世界で16%、日本では13%増加。さらに、マーケティングが配信するメルマガによるコミュニケーションも活発化している。グローバルでは送信率が21%増、開封率は9%増だ。さらに、日本のメール送信率は149%増と、増加率は世界最大となった。
JBNでもWebマーケティングをサポートしているお客様とメールマーケティングを積極的に活用しています。
また、コロナ禍以降、JBNに届く売り込みメールも急増しました。
教科書的にダメな売り込みメールが届く
そんなある日、出社してメールを開いたら、東京のある企業からダメな売り込みメールが届いていました。
こんな内容です。
株式会社Aの◯◯と申します。
今回、貴社HPにてWEB制作事業をお得意とされていたので、提携のご相談でご連絡させていただきました。
現在当社で制作会社様との提携に力を入れており、その件でまずは一度、お電話で10分程度のお時間を頂戴出来ればと思っています。具体的には双方に△型の収益が増加するモデルの提携になります。
一度、オンラインかお電話でお話し合いの機会をいただきたいと考えています。御社にとってメリットを感じて頂けるお話ができると思うので、ぜひお気軽にご連絡ください!それでは、◯◯まで、ご連絡をお待ちしています!
「これは教科書レベルなダメさだなあ…」と読んでいてハッとひらめきました。
日々の仕事で「ダメな例」と出会ったらストックすればいいんだ!しかもスタッフ皆でやってもらったら貴重なナレッジになる。制作にも提案にも活かせる!
貴重な気づきでした。
ダメなケースの貴重さ
ダメなケースは「好例と比較すると分かりやすい/説得力が増す」という効果があります。何かのコンテンツを作る際にダメなケースが手元にあるととても重宝します。
ダメなケースを存分に活用した好例として、ベイジ五ノ井さんが執筆された『ビジネスに役立つ上手な文章の書き方11のコツ』があります。
悪いサンプルを大量に作った上で「ビジネスに役立つ文章」の解説してくれる労力です。その甲斐あって、説得力がすごいブログです。
ダメな例ってすごく価値が高い。
ただ、ダメな例をゼロから作ろうとすると大変です。普段の作り方や考え方から逸脱して生み出さないといけないので、かなり手間がかかります。作ってみるとわかりますが、想像以上に苦戦します。
「好例」をまとめたコンテンツはネット上に大量にあるため、検索も容易なのですが、「悪例」をまとめたコンテンツを見つけることは非常に困難です。
「悪例は価値が高いけれど、生み出す/見つけるには手間がかかる」
悪例を日常からストックすることで、この課題を解決できる。という発見はとてもありがたいことでした。
売り込みメールの何がダメだったのか?
それでは、貴重な気づきを与えてくれた売り込みメールの何がダメだったのか?
まず大きいのは下記の2点です。
- 自社紹介がない(業種、得意分野が分からない)
- 売り込み商材の具体的説明がない
こちら(JBN)のニーズと合致する業務領域や、メリットが不明なのに「Web面談を」と希望しても成果は出ません。自分都合ではなく、相手へのバリュー説明が最重要です。
また、「現在当社で制作会社様との提携に力を入れており」とメールで書いているのに、「貴社HP」とWeb制作会社への文章で書くのはあまりおすすめしません。
メール内容に反して、「IT系はあまり実績なさそう」と読み取れ、信頼性の低下に繋がります。
売り込みメールの注意点まとめ
- 相手の成果に貢献することを書く
- 盛らない
- コアターゲットに共有する課題をテーマにする
- 成果に近いコアターゲットから接触する
- 何でもかんでもやらず、良質なリード獲得から始める
1本の売り込みメールが、考えをまとめる良い機会にもなりました。多謝。
JBNにご相談ください
JBNでは成果のためのWebコンテンツやWeb運用、メールマーケティングについてサポートしています。
何となくやっても成果は出ませんし、意図を理解しないで活動しても効率は上がりません。ユーザーニーズへの貢献を最優先として、具体的な活動に落とし込むことが重要です。
『インターネットを活用した見込み客の創出』についてまとめたページがありますので、下記バナーからご覧ください。
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