ユニークな採用手法を取っている企業について、下記のような目的が根底にあると前回のブログで書きました。
●自社らしさをより鮮明にするため
●自社が欲しいと思う人材に「入りたいな」と思ってもらうため
(話題になることでパブリシティ効果があり、競合他社との差別化にも役立ち、学生の集客という効果もある)
「ユニークな採用手法」が目的なのではなく、「自社はどういう企業なのか?」「どのような採用手法が自社にとってよりよいマッチングを生むのか」を具体的に考えた結果がユニークな採用手法になっています。
そして、そこを真剣に考えている企業の採用手法はやはり一味ちがいます。
端的にいえば「お!」と思う内容になっている。
結果として話題にしたくなる、試してみたくなる、人に教えたくなるのです。
私の師匠(と勝手に思っている)モザイクワーク・杉浦二郎氏が紹介していたユニークな採用手法紹。
今日はその事例の第二弾です。
my設計図採用「スクショでES」(株式会社三栄建築設計)

学生がこの企業にエントリーしようとすると上のページが現れ、下記のような説明がなされます。
スクショでESは、“今までにない全く新しいエントリーシート”です。
Google Earthのストリートビュー画面等から、以下の三栄建築設計の家よりも「自分が素敵だと思う家」をPC・スマートフォンのスクリーンショット(略して「スクショ」)で撮り、それをアップロードしていただきます。家が好き・家づくりに興味がある、そんなあなたが「素敵だと思う家」を私たちにぜひ教えてください。
学生に求めていることがとても具体的です。
1)Google Earthのストリートビュー画面等から
2)「自分が素敵だと思う家」をスクリーンショットで撮り
3)アップロードして完了
初めてこのページを見たときに「お、応募してみたいな」と素直に思いました。
それは他社と比べて大きな優位性なはずですし、何より「どんな会社だろう?」と改めて企業をより深く知りたくなりました。
自分の心の動きを振り返ってみるに、応募するからにはどんな会社か知りたくなるという気持ちが働くようです。
「知りたい」と思ってから読み進めるWebコンテンツは、漠然と目を通していただけの状態とは企業理解の面で雲泥の差です。
採用活動と恋愛の相似性はよく指摘されるところですが、「知りたい」と思うところからスタートするのが一番強いと思うのは私だけでしょうか。
一方的なラブコールやメッセージでは関係性がなかなか始まりません。
ずいぶん経験則的に言っていますが。
●応募内容が具体的かつシンプル
●応募に必要なツールも日常的なもので具体的
三栄建築設計の「スクショでES」は応募の内容も手段もとことん具体的に突き詰めることで、学生の応募モチベーションを導いています。
モチベーションがあるからこそ、「この企業のことをもっと知りたい」という意欲が生まれる設計とも考えられます。
採用にとって重要な「興味をもってエントリーしてもらえるか」「企業理解をどう深めてもらうか」について効果が期待できる企画です。
株式会社三栄建築設計の取り組みは、どれだけテキストに書いても伝わらないもっと知りたいという自発的な気持ちを学生に促していることが大きな意味があると思います。(SBW部 稲田)
株式会社三栄建築設計 採用サイト my設計図採用「スクショでES」
https://meldiagroup.com/recruiting/es/first/