オリジナルのWebサイトって本当に必要ですか?「0より1」の方が全然いい話。

2019.11.25SNS

カフェを運営しているAさんから

「かんたんにWebサイトが作れるおすすめの無料ツールってありますか…試したけど挫折して…」

と申し訳なさそうに相談されました。

その気持ち、とても分かります。

 

ぼくの個人的なお返事は

「Webサイトが絶対必要と考えなくてもいいんじゃないですか?」

でした。

 

*   *   *   *

 

カフェだから予約フォームやカート機能は不要だし。

もちろん、無料ツールでサイトをさっと作れるならやった方がいいけれど、「分かんない…」と足が止まってしまうくらいなら、『Google マイビジネス』をちゃんと登録した方がいいですよね。

一応、Webサイトも作れるし。

 

無料で簡単にホームページが作成できる!
「Googleウェブサイトビルダー」の使い方を解説

 

カフェ運営で「Webもやらなきゃ」と思うことは素晴らしいけれど

「何かやる」→「サイト作らなきゃ」

この思考法はもういらないと思います。

 

*   *   *   *

 

ユーザーがスマホであなたの店を調べるケースとして

 

興味があるユーザー

  • 何かの媒体で店名を見た、友人が教えてくれた、口コミを見た

 

具体的に調べたいことがあるユーザー

  • 場所、営業時間、料金、メニュー

 

等が想定できます。

 

場所、営業時間、料金、メニューを知りたいと思っているユーザーには、必ずしも独自の、凝ったWebサイトである必要はありません。

 

彼らが知りたいのは「場所」であり、「今日営業しているか」の確認です。

 

「まずは『Google マイビジネス』」でいいじゃないですか。
(繰り返しますが簡易版Webサイトも作れます)

 

凝ったサイトを作ろうとして挫折するより遥かにいいです。

 

「0より1の方が全然いい」とぼくは思います。

 

目的は「知りたい」と思ったユーザーにちゃんと情報を届けることですので。 

 

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Aさんの悩み
「無料のWebサイトツールがうまく使えない…」

  • 凝ったWebサイトが難しいなら
  • 足を止めないで
  • まずは『Google マイビジネス』で良しとする
  • (0のままにしない。1にする)

 

これで、Aさんの「難しくてWebが…」という悩みを一旦解決したとします。

終わりじゃないです。

ぼくは次のことがいいたくて、Webが…の悩みを早く解決したかったのです。

 

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これまでの話は「場所、営業時間、料金、メニューを知りたいと思ったユーザー」が対象です。

具体的に調べたいことがあるユーザー、ですね。

 

まだ、下記のユーザーが手放しです。

興味があるユーザー

  • 何かの媒体で店名を見た、友人が教えてくれた、口コミを見た

 

この人たちはGoogleでも検索するかもしれませんが、その前にTwitterやインスタで検索するケースもあります。

 

今、SNSは評判を確認するための「最初の検索の場」になりつつあります。

例えば、観る映画を決める前にTwitterで検索したり。

身に覚え、ありますよね?

 

場所や営業時間を知りたいと思っているユーザーは「行く気になっている人」です。

だから場所が気になる。

彼らには『Google マイビジネス』で必要な情報を提供できます。

 

一方、何かで店名を見て興味は持ったものの、「他の人は何て言ってるかな?」とSNSで検索する人も店にとって大切です。

 

彼らは「揺れてる人」です。

 

SNSでの検索の結果次第で、「良さそう/別にいいや」のどちらかに傾きます。

検索の結果次第で、新規で来てくれるかもしれない人たちです。

 

「良さそう」と思ってほしいですよね。

 

来てくれる可能性が上がるかもしれない。

今すぐじゃなくても、いつか「そういえば、あれ良さそうだった」と思い出してくれるかもしれない。

 

揺れてる人はSNSで検索で「他の人の評判」を見る(かも)

 

ここまではいいでしょうか?

だとしたら、SNSで彼らに応えるコンテンツが必要です。

 

だから、個人店舗の方は
「Webサイトやらなきゃ」と同レベルで
「SNSのアカウント作らなきゃ」と
思った方がいいと思います。

 

アカウントがないのは「0」です。
「1」にしましょう。

 

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「Twitterとインスタ、どっちを?」と聞かれれば、「どちらも」とお返事しますが。

 

ぼくはインスタに慣れ親しんでないので、ここではTwitterについてを。

でも、どちらも、です。

 

Twitterを始める際に「でも、何を書けば…」とよく言われますが、詳細は後ほど。

 

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まとめです。

 

相談(カフェ運営Aさん)
「かんたんにWebサイトが作れるおすすめの無料ツールってありますか…試したけど挫折して…」

 

お返事
「Webサイトが絶対必要と考えなくてもいいんじゃないですか?」

 

Webサイト
ユーザーは「行く気になっている人」
場所や営業時間、休日、料金などを知りたい

  • 個人店舗の方で
  • 無料ツールで
  • Webサイトができない…と悩むなら
  • それで足を止めないで
  • さっと諦めて
  • まずは『Googleマイビジネス』で良しとする
  • 簡易版Webサイトもできます
  • 「0のままにしない。1にする」

 

SNS
ユーザーは「何かで知って、揺れてる人」
他の人の評価を知りたい

  • 個人店舗の方で
  • TwitterとInstagramのアカウントがなければ
  • すぐ作る
  • 店舗名やメニューをSNSで検索
  • お客さんのツイートがあったら
  • SNS検索で見つけて、積極的にお礼コメントつけてRTする
  • 「0のままにしない。1にする」

 

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まとめは以上です。

「Twitter、初めてやるんですが、何を書けばいいのか…」という方は下記ツイートをご覧ください。

 

 

Twitter初期に大切なこと
「最初は量」

  • 最初は何を書いたって誰も見てません
  • でも、量の増加で身近な人が「変化」に気づいてくれる
  • それが大切

…といったことを書いています。

よかったらご覧ください。

 

執筆者

稲田 英資

稲田 英資

セミナー・講座で学ぶ「成果」のためのWeb戦略プログラム『SBW』の企画・運営を担当。また、「経営課題としての採用活動」をテーマに取り組み、採用面でのインターネット活用を学び、提案・講座に活かしています。

過去の講師歴
●SBW 『大手採用メディアに依存しない採用サイトのつくり方Vol.1、Vol.2』
●出前講座 『大手メディアに依存しないインターネットを使った採用活動』(福祉団体主催の長野県福祉人材確保・定着支援セミナー)

個人的な活動
長野市ライブハウス『ネオンホール』Webサイトへの連載
『大人になれば』
「働くって何だろう?」をテーマにいろいろ考えたり、話を聞きにいったりするWebマガジン
『働くって何だろう研究所』

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