「意味のないことはやっぱり意味がない」 がバレてしまった現代。またはSBWカンファレンスの個人的レポート。

「この会社を良くしたい、ときちんと口にする青年が社内にいてなかなか良い」

という知人ツイートを見てふと考える。

 

「会社を(社会を)良くしたい」

この姿勢はぼくたちの暮らしにだいぶ馴染むものになった。

少なくとも夢想家とは思わない。

具体的に手を動かす意思のある人なんだなと思う。

 

 

今ぼくは四十五歳だけど、この姿勢が暮らしに馴染んできたのはここ十年くらいのことだと思う。

 

「社会を良くしたい」

これは団塊の世代も言っていた。

 

だけど、彼らはイデオロギー闘争だった。

具体的な活動は「闘争」であり、主目的は「破壊後の再構築」だった。

否定はしていない。念のため。

 

 

イデオロギー闘争だった団塊の世代の「社会を良くしたい」と、今は何が違うのか。

たぶん今の「社会を良くしたい」のベクトルは「変化」だ。「闘争」ではなく。

「破壊後の再構築」ではなく、「動的変化を可能とする変化」で。

スタティック型ではなく、フラットで絡み合ったネット(網)型に。 

 

 

そして、ぼくはこの「変化への意思」に触れた際に夢想家だとは思わない。

特に二十、三十代の人々はより当然のように評価するように思う。

「だよね」「早く変えたい」と。

ぼくもそう思う。

もっとスピーディーに変えたい。

いったい団塊の世代と何がちがうんだろう?

同じことを求めているのに。

 

 

それを考えたときに当然のようにインターネットを思った。

当たり前すぎて恥ずかしいけど。

 

 

ぼくたちはネットが登場した社会をもう体験している。

冗長な時間の使われ方、ヒエラルキー的関係性、距離の意味がなくなってきたことを体験している。

 

主にインターネットによる時間と距離の解消と、SNSやチャット、グループウェア、SaaSといった各ツールの普及によるどの場面でもコミュニケーションが可能になったことが大きい。

 

特に大きいのは 「意味のないことはやっぱり意味がない」 を実感をもって知ったことだ。

 

  • 時間を浪費するだけの会議はやっぱり意味がない
  • 役職が上のだけの人物はやっぱり意味がない
  • 成果が出ない手法で「頑張る」のはやっぱり意味がない

 

ばれてしまった。

やっぱり意味がないんだ、と。

 

 

「意味のないことはやっぱり意味がない」 がバレてしまった今、逆説的に「意味」の価値が問われるようになった。と思う。

ただやるのではなく、組織の慣習をなぞるのではなく、「何の意味があるのか?」を求めるようになった。と思う。

「それが可能だ」とネットによって体験しているぼくらは。

 

 

「意味のないことはやっぱり意味がない」 がバレてしまった今 、「意味がないことを、意味があるように変えたい」 と思うのは人間活動において実に自然な欲求だと思う。

しかもぼくたちはそれが可能であることをネットによって体験してる。

だから二、三十代の人々はごく自然に思えるのだと思う。

 

 

「会社を(社会を)良くしたい」

同じテーマでも、団塊の世代と何がちがうのか?

 

団塊の世代はイデオロギー闘争であり、階級の下克上であり、スタティックな構造の反転だった。

 

たぶん今はちがう。

観念ではなく欲求。

闘争ではなく意味。

スタティックな反転ではなくネット(網)型への変化。

 

つまり、 インターネットという新技術によるぼくたちの体験は 「会社を(社会を)良くしたい」 という意思形成に自然と繋がってるんじゃないのかな…という個人的発見なブログでした。

また、2019年11月27日に開催されたSBWカンファレンス『シフト- VUCA時代の思考法 -』の個人的レポートでもあります。

 

ぼくたちは「会社を(社会を)良くしたい」 という意思形成と繋がっている。

イデオロギーではなく、意味への欲求で。

スタティックな反転ではなく、ネット(網)型への変化を求めて。

 

そして、それはぼくの仕事領域でもあるWebサイトにおいても同じことだと思っています。

また、Webに限らず、社会や組織、ビジネス、ありとあらゆる関係性、暮らしそのものが移行する中にぼくたちはいるんだろうと思います。

社会全体の変容として。

イデオロギーではなく、意味への欲求で

 

 

二日前のSBWカンファレンスに登壇いただいた山口周さんも同じことをツイートされていました。

 

 

ぼくもそう思います。

 

以上、一見そうは見えないかもしれませんが、2019年11月27日に開催されたSBWカンファレンス『シフト- VUCA時代の思考法 -』の個人的レポートでした。

 

補足

「意味のないことはやっぱり意味がない」 がバレてしまった今 、「意味がないことを、意味があるように変えたい」 と思うのは人間活動において実に自然な欲求だと思う。

という文脈で下記ツイートを読むと「そういうことだよなあ」と思う。

 

 

難しいことではない。変化への対応の有無なんだと。

 

 

 

執筆者

稲田 英資

稲田 英資

セミナー・講座で学ぶ「成果」のためのWeb戦略プログラム『SBW』の企画・運営を担当。また、「経営課題としての採用活動」をテーマに取り組み、採用面でのインターネット活用を学び、提案・講座に活かしています。

過去の講師歴
●SBW 『大手採用メディアに依存しない採用サイトのつくり方Vol.1、Vol.2』
●出前講座 『大手メディアに依存しないインターネットを使った採用活動』(福祉団体主催の長野県福祉人材確保・定着支援セミナー)

個人的な活動
長野市ライブハウス『ネオンホール』Webサイトへの連載
『大人になれば』
「働くって何だろう?」をテーマにいろいろ考えたり、話を聞きにいったりするWebマガジン
『働くって何だろう研究所』