説得力のあるWebサイトとは?Webサイトの面構え(見た目)について考える

目次
ユーザーの心をつかみ、ビジネスにつなげるためには、Webサイトの面構え(見た目)は非常に重要であることは間違いありません。ユーザーは問い合わせしたい気持ちや商品を購入したいという欲求をWebサイトから喚起します。しかし、美しいデザインや情報の整理が行き届いているにもかかわらず、なぜか説得力が感じられなかったり、嘘くさいと感じてしまうWebサイトに出くわすことがあります。
そこで、そのようなWebサイトの面構え(見た目)にはどのような問題点があるのか、また、説得力のあるWebサイトとはどのようなものなのかについて考えてみようと思います。
説得力のないWebサイトの面構えの特徴として考えられること
優れたフォーマットに頼りすぎてしまい、企業のメッセージや特長、個性を理解できていない
近年のWebサイトは、成功例から学んだ優れたフォーマットや高品質なフリー素材、生成AIによって、見た目の美しいWebサイトを比較的容易に作成できるようになりました。
フォーマットを活用して見た目や情報を効率よく整えることができるのは悪いことではありません。しかし、フォーマットに従うことを最優先にしすぎると、企業の個性や特徴を理解しないまま、デザインやコンテンツ(成果事例やブログ、EBOOKなど)が定型化されてしまい、その企業らしさを感じないWebサイトになってしまいます。なぜなら、フォーマットに従ってWebサイトを制作することで、企業の製品、サービスに深く踏み込むことがなくとも、見た目や情報がある程度整ってしまうからです。
そのため、企業の本質的な部分に触れていない情報であっても満足してしまい、説得力のなさにつながっているのではないでしょうか。フォーマットはあくまで手段であり、企業の本質を的確に表現するための手段であるべきです。
他社との差別化を重視するあまり、Webサイトのコピーやコンセプトが誇張され、実際のサービス内容やコンテンツと乖離してしまう
Webサイトのコピーやコンセプトがたとえ魅力的なものだったとしても、実際のサービス内容やサイト内のコンテンツと乖離している場合、ユーザーが違和感を抱く要因になります。
コピーや見栄えは抽象的なものであり、それが実際のサービスやコンテンツで具体的に説明されていなければなりません。
特に、Webサイトを制作する際には、なるべく競合他社との差別化を図り、競合に負けない強いメッセージ性を突き詰めてしまいがちです。そうすると実際のサービスやWebサイト内のコンテンツ内容とのギャップが生まれ、説得力のなさや嘘っぽさにつながってしまいます。
説得力のあるWebサイトにはクライアントと対話を重ねることによる企業理解が不可欠
では、Webサイトを作る制作側として、説得力のあるWebサイトを制作する際にどのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
重要なのは、クライアント企業のもつ本質的な良さや強みを等身大で正確に伝えることです。競合他社との差別化はユーザーを惹きつけるうえで大切な要素ではありますが、あまりにも乖離している内容は違和感につながります。また、他社と比較したときの優位性だけがユーザーを惹きつける要因とは限りません。
とはいえ、インターネット上の膨大な情報の中から、ユーザーに自社を選んでもらうためには、発したコピーやコンセプトと、実際のサービスとのギャップを最小限に抑えながらも、企業がもっている良さを最大限表現することが大切であると思います。
また、企業を成長させていくためには、目指すべき未来に対する要素もWebサイト上に描かれていることが大切です。そのためには、目指したい未来との橋渡しとなるメッセージやコンセプトも必要になるでしょう。
これらを実現するために意識しなればならないことは、クライアントと、エンドユーザーのことをより知ろうとする姿勢です。
さまざまな言葉や情報が溢れている現代で、他社のコマーシャル的なアピールに埋もれずに、その企業らしさや価値を伝えることは容易ではありません。
クライアント企業との対話を重ねるというプロセスを踏むことで、より企業の等身大を理解し、企業のもつ価値や本質が見えてくるのではないかと考えます。
そうすることで、ユーザーからの信頼や説得力のあるWebサイトができあがるのではないでしょうか。