グループインタビューとは?実施の手順と活用方法を解説

グループインタビューとは?実施の手順と活用方法を解説

目次

グループインタビューは、自社の製品やサービスを利用するユーザーの生の声を聞くことができ、製品やサービスの開発、マーケティング戦略の立案に役立つ有効な手段です。
また、新規事業やWebサイトリニューアルといった、プロジェクトの方針を決めるための事前調査にも使われます。あらかじめ社内の関与者にグループインタビューを実施することで、プロジェクトの要望や課題感など、社内の意見を満遍なく引き出すことができ、方針固めや合意形成に役立ちます。

今回はグループインタビューで精度の高い回答を導き、有効な施策を立案し、実施するための手順や今後の施策に活かす方法について解説します。

グループインタビューとは?

グループインタビューとは、3〜8人の対象者を集め、決められたテーマに沿ってインタビューを行う定性調査の一つです。ユーザー自身も気づいていない行動や、深層心理の背景などを明らかにすることができます。
グループインタビューはマーケティングや市場調査、社内プロジェクトにおける合意形成など、さまざまな目的で実施します。JBNでは大きく2つの目的でグループインタビューを活用しています。
1つ目はエンドユーザーを対象としたグループインタビューです。
新製品やサービスの開発、ユーザー理解、競合他社の分析に役立てる場合に、「ペルソナの把握」「ペルソナとジャーニーの策定」「ニーズ把握」をするために実施します。
2つ目は、社内の各部署を対象としたグループインタビューです。
自社のWebサイトリニューアルや立ち上げプロジェクトを行う際に、社内の部署横断でWebサイトの活用イメージや要望を聞き、「プロジェクトの方向性」を導いたり、「合意を得る」ために実施します。

グループインタビューのメリット

具体的な情報を収集できる

グループインタビューでは、対象者同士のディスカッションが生まれることがあります。
対象者同士の相互作用が増えることで、参加者の意見や考えが深まり、新たな発見やより具体的な情報を収集することができます。

言語以外の情報を得ることができる

アンケート調査とちがい、会話の中から情報を収集していくため、表情や話し方など言語以外の情報も得ることができ、より深くユーザーを理解することにつながります。

グループインタビュー実施の手順

グループインタビューを行う際には、事前の準備や目的を明確にすることでより質の良い回答を導くことができます。インタビュー実施の手順を紹介します。

事前の計画を立てる

グループインタビューを実施する目的の共有が重要です。
集められた参加者がプロジェクトの目的や背景を理解することで質の高い回答が得られます。
また、活発なディスカッションを促すためには参加者の選定や人数、場所、タイムスケジュールにも気を配る必要があります。
やみくもに多くの質問をするのではなく、今後のビジネスに活かせる必要最低限の内容を設定します。

インタビューの対象者を決める

グループインタビューの対象者を決めます。グループインタビューでは「誰に聞くか」が大変重要です。
口火を切って話してくれる人、ノウハウがある人、若手など、バランスよく人選して活発なインタビューになるようにします。
また、決定した対象者には事前に調査の背景や目的の共有をおこない、スムーズにインタビューをおこなえるようにします。

インタビューを実施する

グループインタビューを実施します。インタビューのはじめには、これが何のためのインタビューなのかを改めて共有し、全員が共通認識をもってインタビューに臨む体制を整えます。
モデレーターは時間配分に気をつけながら対象者の発言を平等に引き出せるよう意識します。話しやすい雰囲気作りをおこなうことで自然に発言を促したり、発言以外にも対象者の表情や雰囲気にも注目してインタビューをおこないます。

報告書を作成する

インタビュー内の発言を整理し、まとめます。また、発言内容だけではなくインタビュー内で気づいたことや対象者がどのような人たちなのかをまとめることも大切です。

グループインタビューから得た情報を活用しよう

グループインタビューは実施して終わりではありません。グループインタビューの結果をもとに、新たな施策につなげることが重要です。
エンドユーザーへのインタビューで得た情報は、ユーザーの属性やニーズ、行動パターンや価値観を導き出し、自社のペルソナとバイヤージャーニーの作成につなげます。
これにより、自社の顧客像を具体化し、さらに行動の背景にある心情を理解することができるため、よりユーザー視点に立った施策や情報発信ができるようになります。

また、社内の各部署に向けたグループインタビューで得た情報は、要望や課題をもとに、Webサイトの機能設計や情報設計、またWebサイトの目的やターゲットユーザーを定めるために役立てます。そして最終的には自社のプロジェクトの方針書に活用することでプロジェクトを円滑に進める手助けになります。

まとめ

グループインタビューの手順やインタビューの結果を自社の施策に活用する方法を説明しました。実施の手順を守って精度の高い回答を導き、プロジェクトに有効活用しましょう。

自社のWebサイトリニューアルや立ち上げを検討されている担当者の方で、どのような課題があるのか、またどのように社内の意見をまとめればよいのか迷っているという方もいるのではないでしょうか。
JBNでは、企業理解や業界理解、競合理解を深めるための調査をおこなったうえでグループインタビューを実施し、課題や要望の洗い出しやマーケティング活動に関わる方針の決定、また具体的な施策の立案、実行支援をおこなっています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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