2024年5月|注目のHubSpot製品アップデート情報
目次
HubSpotでは、毎月各製品の機能追加やアップデートが行われています。
本記事では、2024年5月に行われたアップデートについて、HubSpotから発表された【2024年5月】製品アップデート まとめや最新情報から、Marketing Hub・Content Hubの機能を中心に、いくつかピックアップしてご紹介します。
CTAでカスタムフォントが使用できる
【対象:Starter Customer Platform/Professional Customer Platform/Enterprise Customer Platform
Marketing Hub Starter/Professional/Enterprise・Marketing+ Professional/Enterprise
Content Hub Starter/Professional/Enterprise・CMS Hub Starter/Professional/Enterprise】
「カスタムフォント」が、CTAで使用できるようになりました。
カスタムフォントを使用するには、会社のブランドキットにカスタムフォントを追加する必要があります。
カスタムフォントの追加方法
[設定]>[アカウントの既定値]>[ブランディング]タブにある「自分のブランドキット」項目で[テーマ]を選択し、[編集]をクリック。
ブランドキットの編集画面が表示されますので、[Global fonts]の[Primary]項目から[カスタムフォントをアップロード]をクリック。
カスタムフォントのアップロード画面が表示されますので、[フォントファイルを選択]でフォントを選択し、フォント名を設定することでアップロードできます。
「プロパティー同期」フィールドが使用できる
【対象:Marketing Hub Professional/Enterprise・Marketing+ Professional/Enterprise
Sales Hub Professional/Enterprise・Service Hub Professional/Enterprise・Content Hub Professional/Enterprise・CMS Hub Professional/Enterprise・Operations Hub Professional/Enterprise】
カスタムプロパティ作成時のフィールドタイプで「プロパティー同期」が使用できるようになりました。
今まで他のオブジェクトからプロパティーの値をコピーしたい場合、ワークフローを使って設定する必要がありましたが、この「プロパティー同期」では関連付いたレコードのプロパティー値を同期させることが可能になりました。
例えば以下の場合、取引オブジェクトに「部署名」プロパティを作りました。この部署名は、取引に関連付いた「コンタクトの部署名」を同期させます。
①ソースレコードタイプを選択
同期対象となるオブジェクトを選択します。
②ソースレコードプロパティーを選択
同期先のプロパティを選択します。
③関連付けラベルを選択
関連付けラベルを使用している場合、関連付けラベルから同期先となるレコードを指定できます。
- 全ての関連付けラベル:ラベルに関係なく関連レコードから同期します。
- 関連付けラベルを選択:特定のラベルをもつ関連レコードから同期します。
④同期元を選択
複数のレコードが関連付いている場合、どのレコードから同期をするか指定します。
- 最初に作成:最も古い関連レコードから同期されます。
- 直近に作成:最も新しい関連レコードから同期されます。
なお、この「プロパティー同期」は「一方向のみでデータをコピーしたい」場合に活用できます。双方向同期ではない点に注意してください。
キャンペーンに「マーケティングイベント」が関連付けられる
【対象:Marketing Hub Professional/Enterprise】
キャンペーンに「マーケティングイベント」が関連付けられるようになりました。
マーケティングイベントは、コンタクトや会社などと同じくCRMオブジェクトであり、主に「イベント情報」を集約するオブジェクトになります。
HubSpotに連携させたZoomなどのアプリを活用し、ウェビナーなどのマーケティングイベントをトラッキングできますが、今回キャンペーンと関連付けられるようになったことで、マーケティングイベント側でマーケティングイベントのパフォーマンスや貢献度をトラッキングできるようになりました。
レポートのカスタマージャーニーレポートで「プロパティ内訳」フィルタが使用できる
【対象:Marketing Hub Enterprise・Sales Hub Enterprise】
Marketing Hub EnterpriseやSales Hub Enterpriseで作成できるカスタマージャーニーレポートでは、顧客の行動を可視化・タッチポイントを分析し、顧客行動の全体の状況を簡単に把握できます。
今回「プロパティ内訳」フィルタが使用できるようになったことにより、ステージの内容が細分化して表示できます。また、指定された内訳から最も一般的な経路*を1件〜5件まで表示させることができます。
*最も一般的な経路を自動的に選出するため、こちらで指定することはできません。
プロパティーの内訳を使った場合
なお、カスタマージャーニーレポートでは「フィルター」による絞り込みも可能です。この場合プロパティに対して特定の値を設定することができますが、該当のステージでは、1つのタッチポイントとしてまとまった状態で表示されます。
フィルターを使った場合
ワークフローの「1件のプロパティーまたはアクション出力」分岐にフィルター演算子が追加
【対象:Professional Customer Platform/Enterprise Customer Platform・Marketing Hub Professional/Enterprise・Marketing+ Professional/Enterprise・Sales Hub Professional/Enterprise・Service Hub Professional/Enterprise・Operations Hub Professional/Enterprise】
HubSpotのワークフローには「1件のプロパティーまたはアクション出力」という分岐方法があります。これまでは均等分岐(都道府県プロパティで、分岐1:北海道、分岐2:青森…など)しか活用できませんでしたが、
今回「次の値と等しい・次の値と等しくない」という演算子がサポートされるようになりました。
Operations Hubを導入している場合、カスタムコードやWebhookアクションからの出力にも対応しています。
フォーム送信が削除できる
【対象:すべてのHub】
フォーム送信が削除できるようになりました。フォーム送信を削除すると、送信数・コンバージョン率などのアナリティクスデータにも反映されます。
フォーム送信の削除は、スーパー管理者や、フォームを削除するアクセス権が付与されたユーザーが使用できます。
なお、フォーム送信によって作成されたコンタクト・会社・チケットは削除されませんのでご注意ください。また、フォーム送信でトリガーされるワークフローも、フォーム送信が削除された後であっても引き続き実行されます。
ユーザー権限の編集で「フォーム送信を削除」が追加されました。
アクセス権を比較できる
【対象:Professional Customer Platform/Enterprise Customer Platform・Marketing Hub Professional/Enterprise・Marketing+ Professional/Enterprise・Sales Hub Professional/Enterprise・Service Hub Starter/Professional/Enterprise・Content Hub Professional/Enterprise・CMS Hub Professional/Enterprise
Operations Hub Professional/Enterprise】
ユーザー権限について、ユーザー同士の権限・権限セットを比較できるようになりました。
例えば、片方のユーザーが操作できて、もう片方のユーザーが操作できない理由を、権限内容を比較することで素早く把握することができるようになります。
なお、現状では2名のユーザー(2つの権限セット)で比較が可能です。
HubSpotに関するご相談はJBNへ
5月の製品アップデートでは、さまざまな機能がカスタマイズ性を高め、より自社に適した活用が行えそうな点が印象的でした。来月も、HubSpotに関する新たな情報をご紹介します。
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