2025年3月|注目のHubSpot製品アップデート情報

目次
HubSpotでは、毎月各製品の機能追加やアップデートが行われています。
HubSpotから発表された最新情報から、MarketingHub・ContentHubの機能を中心にいくつかピックアップしてご紹介いたします。
ワークフローのアクションに「Breezeに依頼」が追加(ベータ版)
【対象:Marketing Hub Professional/Enterprise、Operations Hub Professional/Enterprise、Sales Hub Professional/Enterprise、Service Hub Professional/Enterprise】
ワークフローのアクションに「Breezeに依頼」が新しく追加されました。
アクションの「Breezeに依頼」を選択し、AIに処理してもらいたいことをプロンプトで入力することで回答を出力させることができます。また、その出力された回答を後続のワークフローアクションで使用することが可能です。
補足事項(2025年4月21日時点)
- プロンプトメッセージの長さは最大3,000文字に制限されています。
- 応答は最大1,000トークンに制限されています。
- このアクションの実行回数は1か月あたり3,000回に制限されています。
- これらの制限は、ベータ期間中に変更される場合があります。
利用例:会社名を英訳し、英語用プロパティに回答を格納
スケジュールで動的リストを静的リストに自動で変換
【対象:全てのHubおよびエディション】
動的リストで管理しているリストを特定のタイミングを指定して静的リストに自動変換することができるようになりました。
特定の日付や、選択した期間にリストでのレコード追加や削除がなかった場合に変換するという設定が可能です。
例えばセミナーやウェビナー、キャンペーンなど実施期間や評価したい期間が決まっている施策においてはこの機能を利用することで評価がしやすくなります。
特定の日付を設定する
動きがない期間を設定する
音声コンテンツのモジュールが追加
【対象:全てのHubおよびエディション】
音声コンテンツをページに掲載できるモジュールが追加されました。
- ウェブサイトページ
- ランディングページ
- ブログ
に使用することができます。
CTAでA/Bテストができる(ベータ版)
【対象:Professional Customer Platform/Enterprise Customer Platform、Content Hub Professional/Enterprise、Marketing Hub Professional/Enterprise】
旧CTAにあったA/Bテスト機能が、ベータ版として利用できるようになりました。
A/Bテストとは、異なるバリエーション(デザイン・テキストなど)の効果を測定する機能です。A/Bテストを作成して公開すると、訪問者はCTAの各バリエーションに50/50の割合で振り分けられ、効果測定を行います。
A/Bテストの利用方法
CTA一覧画面から[アクション]ボタンをクリックして表示される[テストを実行]をクリックしてください。
または、CTA編集画面の右上に[A/Bテストを作成(ベータ)]ボタンがありますので、こちらからでもA/Bテストが作成できます。
クリックすると[テストを実行]画面が表示されます。
CTAのバリエーションが表示されますので、異なるバリエーションということがわかりやすいように名称をつけてください。
ここで付けた名称はHubSpotのCTA一覧ページに表示されるもので、Webサイト上に公開されるものではありませんのでご安心ください。
異なるバリエーションのCTAをそれぞれ編集し、公開をします。
バリエーションの切り替えは、編集画面内の左上のボタンから切り替え可能です。
A/Bテストを利用したCTAをウェブサイトページやランディングページに掲載をすると、50/50の割合で振り分けられ、各バリエーションのCTAが表示されます。
CTA公開後は、CTAのパフォーマンス画面でA/Bテストの結果(クリック数、クリック率、ビュー数)が分析できます。十分なデータが集まったら、最も効果的なCTAを[勝者を選択]ボタンから選択すると、今後はその勝利バージョンのCTAが表示されるようになります。
※なお、現在はウェブサイトページ、ランディングページ、ブログ記事のCTAを使ったA/Bテストは利用できますが、マーケティングメールのCTAを使ったA/Bテストは利用できないようですのでご注意ください。
[ドロップダウン選択]プロパティでの不正確な値の再マッピングが可能
【対象:全てのHub】
オブジェクトへのインポート時、インポートフローを中断することなく[ドロップダウン選択プロパティ]の無効な値を有効な値に再マッピングできるようになりました。
例えば、「性別」というプロパティに「男性」「女性」「その他」という値が設定されており、インポートするデータには「女」「男」や「woman」「man」などプロパティの値と異なる場合、今まではインポートする値が異なっているとエラーが表示され、値を修正しないとインポートすることができませんでしたが、今回のアップデートで、値が異なっていてもマッピング画面で再マッピングできるようになりました。
再マッピングの方法
インポート画面で該当プロパティにエラーが表示されますので「◯件のエラー」と書かれているリンクをクリックします。
インポートエラー修正の画面が表示されます。
それぞれの値に対して、値を置換するプルダウンが表示されますので値を置き換えます。
再マッピングをすると、先ほどエラーが表示されていたプロパティが正常にマッピングされます。(緑色のチェックが表示されます)
※なお、現時点では、この機能は[ドロップダウン選択]プロパティのみで使用できます。複数選択プロパティの再マッピングはサポートされていないようですのでご注意ください。
分離コピーをステージング
【対象:CMS Hub Professional/Enterprise】
コンテンツ ステージングを使用すれば、ステージング環境でウェブサイトやランディングページのデザインを変更して再公開できます。HubSpotでホスティングされている既存のページのデザインを変更して置換することも、新しいページをゼロから作成することも可能です。
今回、HubSpotでホスティングされている既存のページを複製して、まったく新しいページとして公開することもできるようになりました。
コンテンツ ステージングで、既存のページから[ステージ]ボタンをクリックすると、「分離コピーをステージング」する3つ目のオプションが使用できるようになりました。
このオプションを選択すると、既存のページの複製が作成されますが既存のページは置換されず、代わりにまったく新しいページとして公開されます。
配信カテゴリーを作成・編集できる新しい権限設定
【対象:全てのHub】
[配信登録]設定ページで配信カテゴリーの作成や編集を行う機能が、マーケティングEメール権限から切り離されました。
配信カテゴリーの設定は、権限設定画面から[設定アクセス]内の[配信カテゴリー設定]をONにすることで配信登録カテゴリーの作成・編集が可能になります。
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