HubSpot AEO で踏み出す最初の一歩
目次
AEOとは
AEOとはChatGPTやGeminiなどのAI検索エンジンの回答に自社の製品やサービスが引用・推薦されやすくするための施策のことです。「回答エンジン最適化」とも言います。
「AEOをやらなくていいのかと社内で話題になるのですが、正直何から手をつければいいか分からなくて……」
Web活用のお手伝いをしているとこんなご相談をよくいただきます。やらなきゃいけない。でも、一歩目が踏み出せない。多くの企業様は最初の一歩が課題のようです。 この記事では「AEOを始める基本3点」と共に、AI時代のWebコンテンツ戦略について再整理します。
買い手はあなたのサイトを訪れる前に決めている
まず、今のBtoB購買の実態を直視しましょう。 HubSpot Japanが2026年6月に実施した『日本のBtoB購買に関する意識・実態調査』によると、買い手の63.5%が「検討先のリストアップ」を済ませてから問い合わせをしています。 つまり、Webサイトからの問い合わせが減少しているなら、そもそもあなたの会社の製品やサービスが初期の検討リスト(候補)にすら入っていない可能性が高いということです。Web経由の問い合わせがあるとしても、その何倍もの機会損失が起きている可能性があります。
ユーザーはもうWebサイトに訪れなくなった
さらに、AIの台頭で情報収集の形が激変しました。 かつての「Googleで検索して複数のWebサイトを巡る」という行動から、「AIに直接問いかけ、整理された回答(お薦め)を受け取る」という行動へのシフトです。AIチャットに質問を投げかけるだけで回答が提示され、ユーザーがWebサイトをクリックして訪問する必要性そのものが薄れる「ゼロクリック検索」が今や主流になりつつあります。
米調査機関 Spark Toroによると、2026年1〜4月の米国Google検索の約68%が外部サイトへのクリックなしで終了しており、1000回の検索から外部サイトへ届くトラフィックは213回まで減少しました。(参考:Web担当者フォーラム)
「検索上位でユーザーに見つけてもらう」時代から、「AIに選ばれ、ユーザーへの回答の一部になる」時代へ。AI時代のインバウンドマーケティングはもう始まっています。
AEOの基本3つ
1. コンテンツを「絞り込む」
AEO対応の最初の一歩は自社サイトのコンテンツの棚卸しです。自社サイトの過去記事を整理したことはありますか?もし長年放置のままであれば、ここは思い切って専門領域のコンテンツのみに絞り込むことをお薦めします。既存記事を「製品・サービスとの関連度」と「バイヤージャーニー」の2軸で整理し、品質が低い記事や関連度の低い記事は非公開化または統合していきましょう。
コンテンツを減らす(絞る)わけ
AIはサイト全体の「特定の専門領域における権威性(E-E-A-T)」を重視し、評価します。無関係なコンテンツが乱立しているWebサイトよりも、特定のテーマに特化した専門性の高いサイトの方が、AIにとって「信頼できる情報源」として認識・引用されやすくなります。
例えば、過去に集客目的だけで『エクセルの便利機能10選』のような記事を作っていませんか?しかも生成AIを使って。もしあなたの会社が金属加工業であれば、非公開化の検討をお薦めします。残すべき記事を絞り込む過程で、リライトすべき優先順位と新規コンテンツの方向性が見えてきます。
2. Webサイトの記事をAIに引用されやすい構造に変える
残すべきページが決まったら、AIにとって読みやすい構造に変えましょう。
文頭に結論を置く
AIはパラグラフ単位で情報を抽出するため、意味が自己完結している文を好みます。各セクションの冒頭(見出しの直後)に要約や結論を追加することで、AIに引用されやすくなります。
セマンティック・トリプルを意識する
「主語・述語・目的語」を明確にした文構造で書くことを指します。「課題解決に役立つ可能性があります」という曖昧な表現より、「〇〇(自社サービス名)は△△の課題をXXで解決します」というように、AIが意味を正確に抽出できる文章を心がけましょう。これが最もシンプルで即効性のある改善点です。
FAQセクションと構造化データを実装する
製品・サービスサイトにFAQセクションを追加しましょう。HubSpotのService HubのProfessional以上のプランをご契約であれば、ノーコードでFAQサイトを始められます。私たちJBNのナレッジベースも毎日AIからの質問の回答ソースとしてGemini等に選ばれています。
3. 「あなたの会社だから書ける」コンテンツを作る
生成AIによって類似コンテンツが爆発している今、「その会社にしか書けない情報」の希少性が高まっています。八方美人で凡庸なコンテンツを100個作るよりも、特定の読者像・業態・企業規模に特化したコンテンツの方がAI時代に求められます。
例えば、単なる「マーケティングツールの選び方」よりも、「当社が実際に試したMAツール選定方法とその反省点(中小企業向け)」のように実体験と対象を絞ったコンテンツの方がAIからの評価を受けやすいです。
とはいえ身構える必要はありません。あなたの会社が長年積み重ねてきた得意な業種・顧客規模・課題に特化した事例やノウハウ、データ。それこそがAIに引用される独自コンテンツの源泉であり、AIには決して模倣できない唯一無二の資産となります。
HubSpot AEOが「最初の一歩」を支えてくれる
ここまでお話ししたAEOの考え方は、理論上はツールなしでも実践できます。しかし、これらをビジネスとして継続的に運用し、成果を出していくためには、データを扱う仕組みが不可欠です。
見込客がAIに入力しそうな無数の質問(プロンプト)を想定し、自社が何回引用されているのかを毎日手動でチェックし続けるなんて無理がありますよね。競合他社と比べて自社の存在感がどうなっているのかを可視化し、何が足りないかを分析して改善していく業務上の仕組みをシームレスに回す必要があります。
HubSpot AEO
HubSpot AEOはAEOに必要な一連の流れをプラットフォーム上で実現してくれます。

自社や競合のデータと連携して追うべきプロンプトをAIが自動提案し、主要AIプラットフォーム全体における自社の表示状況スコアをダッシュボードで一目で確認できます。また、自社に足りないテーマを一覧で提示し、クリックするだけで「AEO最適化済み」のブログ記事の下書きをAIが自動生成してくれます。
さらに重要なのが、CRMプラットフォームとの完全な統合です。AI経由の参照流入から「セッション → リード → 商談 → 収益」の全体像を一元管理できるため、「AEOが本当に売上に繋がっているか」を客観的な数字で証明できます。これは現場のマーケターにとっても、経営陣にとっても極めて強力な説得材料になります。
「やらなきゃ」を「やってみた」に変えよう
AEOは一朝一夕では効きません。質の高いコンテンツを磨き、積み上げていく中長期的な取り組みです。だからこそ、先行者利益が大きく、他社が本格的に参入する前に動き出すことに意味があります。 必要性を並べたらキリがありません。最初の一歩をぜひ今日から踏み出しましょう。
今日からできる最初の一手として、まずはHubSpotの無料ツール「AI Search Grader」で自社の現在地(スコア)を確認してみてください。
あるいは、HubSpot AEOの無料トライアルからスモールスタートすることも可能ですし、すでにMarketing Hub Professional / Enterprise環境をお持ちであれば即座に設定を始められます。
もし、「AEOについて具体的に相談したい」と思われたら、ぜひ私たちJBNにご相談ください。最初の一歩のお手伝いをさせていただきます。「やらなきゃ」を「やってみた」に変えましょう。
