HubSpotで成果の“プロセス”を理解する「アトリビューションレポート」
目次
ブログ、広告、メルマガ、ホワイトペーパー…。さまざまな施策を実施している中で、
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どの施策が成果につながっているのか分からない
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何を優先して改善すべきか判断できない
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「なんとなく効いていそう」で施策を続けている
と感じることはないでしょうか。
この記事ではHubSpotの「アトリビューションレポート」を活用し、直接的なコンバージョンだけでは見えない“プロセス全体”の貢献度をデータで客観的に測る考え方について解説します。
施策ごとの本当の価値を可視化し、根拠に基づいたマーケティング改善を行いたい方はぜひご覧ください。
「直前の行動」だけで成果を測るリスク
「どの施策が成果につながっているのか分からない」という課題が生まれる根本的な原因は私たちが普段見ている「データの計測方法」にあります。
従来のアクセス解析ツールや一般的なレポートではどうしても「直前の行動」ばかりが計測の中心になってしまいます。
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最後にクリックされた広告
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問い合わせの直前に見られていたページ(ラストクリック)
この見方だけで数値を追ってしまうと「直接コンバージョンにつながらない施策=全く貢献していない施策」という極端な判断になりがちです。
BtoB商材のユーザーは「すぐに決断」しない
自社のお客様が「問い合わせ」に至るまでの動きを想像してみてください。
特にBtoBの商材は検討期間が長く関わる人数も多いため、いきなり自社名で検索してすぐにお問い合わせフォームに入力する……ということは稀です。実際は、以下のように様々な情報に触れながら、じっくりと検討を進めています。
- 悩み事を検索して、ブログ記事を読む
- 興味を持ち、お役立ち資料をダウンロードする
- 定期的に届くメールマガジンを読む
- 導入事例ページをじっくり読む
- 最後に社名で検索し、問い合わせをする
このように直接の成果(最後の問い合わせ)には結びついていなくても、その背景には必ず「間接的に成果を後押ししたプロセス」が存在します。
そこで必要になる「アトリビューション」という考え方
この“見えにくいプロセス”を含め、どの施策がどう貢献しているかを客観的に測るための機能がHubSpotの「アトリビューションレポート」です。
アトリビューションとは「1つの成果を、そこに関わった複数の接点に『分配』して捉える考え方」です。
例えば、1件の受注があった場合「最後の問い合わせページ」だけに100%の貢献度を割り当てるのではなく、「最初に出会ったブログ」「途中で読んだ事例記事」「最後のページ」などに、貢献度を振り分けて計測します。
「分配」することで、何が見えるのか?
貢献度を分配することで、これまで見えなかった「成果の内訳」がデータとしてクリアに見えるようになります。
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最初のきっかけ(初回インタラクション): 「直接CVはしないけれど、実は多くのお客様が最初にこの記事を読んでいる」という、入り口としての貢献度が分かります。
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最後の後押し(最終インタラクション): 「この事例ページを見ると、お客様は問い合わせをする決心をしてくれる」という、クロージングの貢献度が分かります。
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検討プロセスの全体像(線形モデルなど): お客様がどんな順番で情報に触れてゴールに向かっているのか、実際のデータに基づいた道筋(カスタマージャーニー)が浮き彫りになります。
データで「全体像」を捉えよう
ブログやコンテンツの本当の価値は「直接コンバージョンしたかどうか」という一点だけでは測れません。 アトリビューションという概念を取り入れることで「どの施策が、どのようにお客様の意思決定に関わったのか」というプロセス全体を、データで正しく理解することができます。
【さらに詳しく知りたい方へ】
HubSpotのアトリビューションレポートには、貢献度をどのように配分するかを決める「分析モデル」が複数用意されています。
「アトリビューションの考え方は分かったけれど、具体的にどんな配分の種類があるの?」 「自社の目的に合わせて、どの分析モデルを選べばいいの?」と気になった方は、以下の記事をぜひご覧ください。 HubSpotで利用できる各モデルの詳細や、BtoBマーケティングにおける使い分けのポイントを解説しています。