計算式で判定した結果を ドロップダウン形式の値として返すことが可能に
目次
【対象:すべてのHubのProfessional/Enterprise】
これまでの計算プロパティは、数値・文字列・日付などを返すことはできても、「選択肢として管理された値」を返すには工夫が必要でした。今回、それができるようになりました。

具体例:顧客ランクを自動判定する
例えば、会社の「年間売上」に応じて「顧客ランク」を自動判定したいとします。
年間売上が
-
1億円以上 → 「A」
-
5,000万円以上〜1億円以下 → 「B」
-
5,000万円以下 → 「C」
という判定をしたい場合、これまでは
ワークフローで条件分岐
↓
顧客ランク(ドロップダウン)にA/B/Cの値を付与する
という仕組みにする必要がありました。
計算式の「列挙」タイプでは、計算プロパティそのものに「A・B・C」という選択肢を持たせることで、計算式で自動判定できます。

具体例:「年間売上」プロパティ
まずは、計算の元になるプロパティが必要です。今回は「年間売上」プロパティを元に計算をさせます。
年間売上は「ドロップダウン形式」ですが、「数値」形式でも問題ありません。

具体例:「顧客ランク」プロパティ
次に「顧客ランク」プロパティを「計算」プロパティで準備します。今回は、以下の判定で計算式を設定します。
-
1億円以上 → 「A」
-
5,000万円以上〜1億円以下 → 「B」
-
5,000万円以下 → 「C」

数式の部分では「年間売上」プロパティ値をもとに、顧客ランクのA/B/Cを指定しています。
※数値で計算したい場合は [年間売上] >= 100000000 のような数値比較の式に書き換える必要があります。
※数値の場合、「ちょうど1億円・5000万円」の処理や、「0円・未入力(NULL)・マイナス値」の扱いも考慮する必要があります。
計算式の下には、テスト機能がありますので、設定した計算式で問題がないか検証を行ってください。



何が便利なのか?
一番大きいのは、「判定するためだけのワークフロー」が不要になることです。
例えば従来、
-
条件① → Aランクに変更するワークフロー
-
条件② → Bランクに変更するワークフロー
-
条件③ → Cランクに変更するワークフロー
のように複数のワークフローを作っていた場合、これを1つの計算プロパティーにまとめられます。
さらに、計算結果が単なる文字列ではなく「列挙値」になるため、リスト・セグメントの条件として選択肢から指定できるというメリットもあります。
どんな用途に向いている?
特に使いやすいのは、既存のプロパティーを組み合わせて「分類・ランク・カテゴリ」を自動判定するケースです。
例
-
売上金額 → 「顧客ランク」
-
従業員数 → 「企業規模」
-
契約金額+契約期間 → 「契約ランク」
-
複数の条件 → 「見込み度:高・中・低」
-
年齢や購入金額 → 「顧客セグメント」
-
取引金額 → 「案件規模:大・中・小」
などに、今回の機能が役立ちます。
まとめ
「条件に応じてA・B・Cのような選択肢を自動で付与したい」という処理がある場合は、これまでワークフローで実現していたものを、計算プロパティーで置き換えられないか検討してみるとよいでしょう。
ただし、計算プロパティーとワークフローではできることが異なるため、「単純な判定・分類なら計算プロパティー」「判定をきっかけに別の処理を実行するならワークフロー」というように、用途に応じて使い分けることが重要です。
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