【コラム10】たかがWeb、されどWeb。JBNのDNAについて
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当社JBNは数年前から自分たちの会社を「Web制作会社」と言わなくなりました。特に申し合わせたわけではありませんが提供するサービスの範囲がWebマーケティングからカスタマーサービスまで広がり、企業のWeb活用全般について関わるようになったのでそれは自然な流れだったのです。
ただし、Web制作を捨ててしまったわけではないので、担当部門である「制作ユニット」は熟練スタッフも揃っていて、今でもかなり高い水準でWebサイトを制作しています。
創業以来続けてきた当社のWebサイト制作は、あまり効率的とはいえないやり方だったと言えます。
それが鉄道会社であればひたすら乗ってみたり、食品会社であれば片っ端から買って食べてみたり、酒造会社であれば・・いやまあとにかく現場現物にあたりながら、あるべき姿を求めて膨大な社内ミーティングと、それをもとにして繰り返し開催されるお客様との打ち合わせをこなす毎日です。
1回のヒアリングでサクッと作ることも技術的にはできなくはないのですが、当社の場合はなかなかそれはできないままでした。そうやって世に出してきたサイト数はおそらく一千ほどにはなっているはずです。こんな非効率なことを20年近くも続けてきたとは、経営的な視点から言えばあまり褒められたものではありません。
ところが、これだけ愚直に続けてくるとこのジャンルについては「たぶん、もうだれも追いつけないな」という感覚が生まれてきます。「成果に結びつくWebサイトの作り方」みたいな本を何十冊読もうが、絶対そこには書かれていないような経験を数え切れないくらい積み上げてきたからです。
さて、現在取り組んでいる企業のWeb活用支援においては、Webサイトそのものについて語られるケースは相対的に少なくなっています。Webサイトはもちろん必要なのだけれど、WebマーケティングだとかCRMの活用といったテーマがプロジェクトの主題となってきているからです。
そんな中でも、当社には〝Webサイトがしっかりしていてこそプロジェクトが安定する〟という感覚があるのは否めません。
なかなか制作工程にも手を抜けないという自らの性を、今後もポジティブに捉えながら成果を目指していきたいと思います。
執筆者:JBN塚原
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